【9月30日 時事通信社】イラク北部クルド人自治区の中心都市アルビルとスレイマニヤの2空港で29日午後、国際線旅客便の発着が中止された。クルド自治政府が独立の賛否を問う住民投票を強行したため、反発するイラク中央政府が制裁として発動した。周辺国や欧州と自治区の間を直接往来する空路が封鎖されたことで、自治政府は孤立を深めそうだ。

 中央政府は、29日までに自治政府が空港や国境検問所の管理権移譲などに応じなければ、国際線発着を禁じると警告していた。自治政府はこの要求を拒否。アバディ首相は29日の声明で「憲法にのっとった措置であり、クルド人自治区の住民への懲罰ではない」と正当化した。

 国際線禁止は29日午後6時(日本時間30日午前0時)に発効。アルビル空港のウェブサイトによれば、同空港では午後4時50分のトルコ行きの便を最後に、国内線を除きキャンセルとなった。ただ、人道支援や軍事関連の乗り入れは今後も対象外になるという。(c)時事通信社