【9月29日 AFP】(更新、写真追加)インドの経済的中心地ムンバイ(Mumbai)で29日朝のラッシュ時、鉄道駅に至る歩道橋上で通勤客が殺到して倒れ、少なくとも22人が死亡した。

 インド鉄道(Indian Railways)の広報担当者によると、急に降り出した土砂降りのモンスーンのせいで数十人が歩道橋上で雨宿りをしていたが、一斉に出ていこうとしたために人々が倒れたという。

 現場はムンバイ南部にあるエルフィンストーン(Elphinstone)駅とパレル(Parel)駅を結ぶ歩道橋。

 負傷者が運び込まれたKEM病院(KEM Hospital)の院長はAFPに対し、死者数は22人と明かすとともに、「歩道橋の上に多くの人々がいた。皆が一斉に出ていこうとして誰かが滑って転倒し、人々が折り重なるように倒れたようだ」と述べた。

 同市防災課の報道官はAFPに対し、死者の数はさらに増える可能性があると指摘。混乱発生時は朝の通勤時間のピークだったが、現在までに収拾がついたと説明した。

 テレビでは通勤者が心臓マッサージで負傷者の蘇生を試みる様子や、負傷者を階段で地上階へ下ろす様子などが放映された。(c)AFP