【9月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は27日、グループリーグ第2節が各地で行われ、グループCのチェルシー(Chelsea)はミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)がラストプレーで劇的な決勝ゴールを決め、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との熱戦を2-1で制した。

 バチュアイーが最後にチームを救った形にはなったものの、試合を支配したチェルシーとしては順当な結果だった。

 前半40分にアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のPKで先制を許したチェルシーだったが、後半15分、レアル・マドリード(Real Madrid)から加入したアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がエデン・アザール(Eden Hazard)の絶妙なクロスに頭で合わせ、舞い戻ったスペインの首都でかつてのライバルからゴールを奪った。

 そして迎えた試合終了間際、我慢強いパス回しから、最後はマルコス・アロンソ(Marcos Alonso)の折り返しをニアサイドのバチュアイーが流し込み、新スタジアムのワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)でアトレティコに初めて土をつけた。

 チームを率いるアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は「選手たちのプレーを非常にうれしく思う。こうしたゲームにふさわしいプレーだったし、何より気持ちの強さが良かった」と話した。

「試合に勝ったとしても、引いて守ってカウンターだけでは十分な満足は得られない。ここへは自分たちのサッカーをして、立ち位置を知るためにやってきたが、今夜手にした答えはとても前向きなものだ」

 対照的にアトレティコは、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督の就任後ではチャンピオンズリーグのホームゲーム24試合でわずか2敗目を喫し、グループリーグ2試合を終えて勝ち点わずか1と難しい状況に置かれている。

 指揮官は「いつものサッカーができなかった。プレーの激しさの面でも、戦術的にも、技術的にも対戦相手の方が上だった。われわれは最後まで落ち着くことができず、チェルシーの勝利は順当なものだった。彼らの方が良いプレーをしていた」とコメントした。

 また試合前には、26日にチェルシーからアトレティコへの待望の復帰が決まったジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)の登場も注目を集めた。チェルシーではチーム練習への参加を拒否していたコスタだが、試合前の選手用通路に姿を現した際には、かつての仲間たちから笑顔で迎えられた。

 この勝利でチェルシーはグループCの主導権をがっちり握り、2連勝で勝ち点を6に伸ばして首位を守った。同日、敵地で初出場のカラバフFK(Qarabag FK)を2-1で下したASローマ(AS Roma)が、同4ポイントでこれを追っている。(c)AFP/Kieran CANNING