【9月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は27日、グループリーグ第2節が各地で行われ、グループBのパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)はエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)とネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のゴールなどでバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を3-0で下し、強豪との一戦で完勝を収めた。

 PSGは試合開始から90秒もたたないうちに新加入のダニエウ・アウベス(Daniel Alves)が先制点を決め、本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)で絶好のスタートを切ると、そのまま最後まで試合を優位に進め、前半30分過ぎにはカヴァーニがダイレクトシュートで追加点。後半にはネイマールのゴールでダメを押した。

 PSGにとってこのバイエルン戦は、昨季まさかの敗戦を喫したFCバルセロナ(FC Barcelona)戦以降では最も手ごわい欧州の名門との対戦で、自分たちの力を測るには絶好の機会だった。その意味では、バイエルンが普段と比べて低調だったことを差し引いても大成功と言える結果だった。

 この結果、PSGは2連勝で勝ち点を6に伸ばして首位を守り、得失点差も8得点無失点となった。グループBではPSGが首位通過へ順調に前進し、これをバイエルンとセルティック(Celtic)が勝ち点3で追っている。セルティックは同日RSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)に3-0で快勝し、PSGとバイエルンに次ぐ3位争いの直接対決になる可能性の高い試合を制した。

 チームを率いるウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は「一番は勝ち点3を取れたことだが、私にとってはファンが試合を楽しみ、トップレベルの相手から勝利を収めるPSGを見られたことも重要だ」と話した。

 またこの試合は、カヴァーニとネイマールが騒動以来初めて同時に出場したことも注目だった。2人は10日前のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)戦でPKのキッカーをめぐって言い争いになっていたが、この日はそうしたいさかいが起こることもなく、どちらも得点という形で勝利に貢献できたことを喜んでいるとみられる。

 一方のバイエルンにとっては、2015年5月のチャンピオンズリーグ準決勝でバルセロナに同じ0-3で敗れて以降では、最悪の大敗となった。

 フランク・リベリ(Franck Ribery)とアリエン・ロッベン(Arjen Robben)を先発から外して敗れたことについて、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督はスカイ・ドイツ(Sky Germany)で「私としては最高のメンバーを送り出したつもりだが、そのことへの批判があるなら受け入れる。敗因は1点目だ」とコメントした。(c)AFP/Andy SCOTT