【9月27日 時事通信社】イラク北部クルド自治政府のバルザニ議長は26日、独立の是非を問う住民投票で「賛成が多数だった」と宣言し、イラク中央政府に交渉を呼び掛けた。一方、イラクのアバディ首相は投票の違憲性を主張し、自治政府の陸・空路の封鎖を警告。双方の対立が激しさを増している。

 自治政府の選管当局は投票結果を公表していないが、クルド系メディアの独自集計では、賛成票が9割を超えている。

 バルザニ議長は演説で「これまでと違う新たな段階に入った」と強調。「困難はあるだろうが将来は明るい。脅しではなく、真剣な交渉に臨むべきだ」と述べ、投票で示された民意を中央政府が尊重するよう訴えた。

 これに対し、アバディ首相は26日、原油輸出収入と国境検問所の管理権の移譲を自治政府に要求。「3日以内に応じなければ、クルド人自治区への国際線発着をすべて中止させる」と警告した。自治政府の中心都市アルビルには欧州や近隣諸国から国際線が運航されているが、隣国イランは既に自治区からの航空機往来を遮断している。(c)時事通信社