【9月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が25日、母国イタリアを恋しく思い、遠くない将来に帰国する考えであることを明かした。

 コンテ監督はイタリアのラジオ局のインタビューに応じ、「イタリアが恋しい。自分の心の中では、近い将来に帰国することで決まっている」とコメントした。

「イタリアは私の祖国だ。それにこれまでに素晴らしい経験もしてきた。重要で人生を変えるような経験だ。いつか帰る。いつかは分からないが、それが私の目標だ」

 ブーツの形をしているイタリアのかかとの部分に位置するレッチェ(Lecce)出身のコンテ監督は、イングランド1年目の昨季、チェルシーをリーグ制覇に導いている。

「自分にとって外国での1年目だったが、最初の挑戦でタイトルを取ることができ素晴らしかった。ファンと一緒に特別な気持ちが生まれた」

 セリエAのユベントス(Juventus)やイタリア代表を率いたコンテ監督は、どんな未来が待っているのかは分からないとしながらも、中国で指揮を執る可能性は明確に否定している。

「中国は絶対にない。私はイタリアが懐かしいんだ。おそらく将来は戻るだろう。監督ではないかもしれない。フットボール・ディレクターとして働いているかもしれない。分からないね」

 チェルシーは第6節終了時点で、マンチェスター・シティ(Manchester City)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に次ぐ3位につけているが、コンテ監督は連覇は容易ではないとの見解を示している。

「6チームがタイトルを争う。今年はさらに激化するだろう。マンチェスター・ユナイテッドが復活し、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)もいる。リバプール(Liverpool FC)や、アーセナル(Arsenal)は言うまでもない」

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のグループリーグ初戦でカラバフFK(Qarabag FK)を6-0で一蹴したチェルシーは、27日にアウェーでアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と、10月18日に本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でASローマ(AS Roma)と対戦する。

「われわれのグループにはローマがいる。彼らには勝ち上がる要素がそろっている。組み合わせでは運がなかったが、それを突破し、16強に入ればイタリア勢との対戦は避けたい」

「セリエAは復活の途中にあるが、最高の選手はみんなイングランドでプレーしたがっている」と母国リーグについて語ったコンテ監督は、イタリア代表の2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)出場は間違いないと考えている。

「W杯に行けないことを恐れてなどいない。間違いなくイタリアはその舞台に立つ」(c)AFP