【9月26日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)が25日、今季50号本塁打を放ち、1987年にマーク・マグワイア(Mark McGwire)氏が打ち立てた新人の年間最多本塁打記録を30年ぶりに更新した。

 本拠地ヤンキースタジアム(Yankee Stadium)で行われたカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)戦の7回裏二死の場面で、ジャッジはトレバー・ケーヒル(Trevor Cahill)の球を左翼スタンドへ運び、新記録を樹立した。

 3回にロイヤルズの先発右腕ジャコブ・ジュニス(Jakob Junis)から49号アーチを右中間スタンドにたたき込み、マグワイア氏の記録に並んでいた25歳のジャッジは、新たな記録を打ち立てると、総立ちの拍手を送られながらダイヤモンドを一周した。

「一年を通じて、信じられない状況を過ごしている」とコメントしたジャッジはまた、ヤンキースで史上5人しか達成していない年間50本塁打に到達し、往年の名選手ベーブ・ルース(Babe Ruth)氏、ミッキー・マントル(Mickey Mantle)氏、ロジャー・マリス(Roger Maris)氏、アレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)氏の仲間入りを果たした。

 ヤンキースのジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督は、春季キャンプでジャッジを見て以降、同選手が新人として大活躍するとひそかに確信を持っていたとして、「春季トレーニングで話していたんだ。彼が打球を飛ばせば相手に大きな打撃を与えるし、それを続けてくれればチームにとってはとてつもない戦力になるとね。その通りになったよ」とコメントした。

 チームメートのC・C・サバシア(C.C. Sabathia)もジャッジについて、ア・リーグの最優秀選手(MVP)候補であることは間違いないと話し、同賞に選出されるか問われると、「1000パーセントだ」と回答。「通算50本塁打を放ってチームをプレーオフへ導いてくれた。正直なところ、自分たちがこの状況に立っていられるのは彼のおかげだ」と話した。

 ジャッジは本塁打を量産しているだけでなく、今季108打点と124得点の成績を残しており、ヤンキースの新人ではトニー・ラゼリ(Tony Lazzeri)氏とジョー・ディマジオ(Joe DiMaggio)氏に次いで史上3番目の数字を記録している。(c)AFP