女子高生にわいせつ画像送信、元米議員に禁錮刑、クリントン氏側近の夫
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【9月26日 AFP】米ニューヨーク(New York)の連邦裁判所は25日、元下院議員のアンソニー・ウィーナー(Anthony Weiner)被告(53)に対し、女子高校生にわいせつな画像やメッセージを送信した罪で禁錮1年9月の判決を言い渡した。
被告は、昨年大統領選に出馬したヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏の最側近の一人だったフーマ・アベディン(Huma Abedin)氏の夫。アベディン氏は現在、ウィーナー被告との離婚手続きを進めている。
被告はアベディン氏がクリントン氏の選挙活動を支援していた昨年、相手が15歳の女子高校生と知りながら、わいせつな画像やメッセージを携帯電話から送信する「セクスティング」に及び、今年5月に罪を認めていた。
一時は民主党内で頭角を現し、ニューヨーク市長選にも立候補したウィーナー被告だが、11月6日には刑務所に入らなければならない。さらに判決では、釈放後3年間の指導監督処分も言い渡された。
ウィーナー被告は2011年に議員辞職を余儀なくされたが、その原因も、みだらな写真やメッセージを少なくとも6人の女性と交換していたという同様の性スキャンダルだった。
被告の名は昨年10月、連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)長官(当時)が大統領選の投票日直前にクリントン氏の私用メール問題の捜査を再開した際にも取り沙汰された。捜査再開は、アベディン氏が転送したクリントン氏の一連のメールが、ウィーナー被告のコンピューター上で見つかったことを受けた動きだった。
クリントン氏は、長期にわたったメールスキャンダルの捜査再開が、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏への衝撃的な敗北で大きな役割を果たしたと述べている。(c)AFP/Thomas URBAIN