【9月25日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は24日、出場した国際大会レーバー・カップ(Laver Cup)の試合前に膝をつく動作をしたが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に対する抗議の意図は否定した。

 トランプ大統領が先日、国歌演奏時に膝をつく米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の選手は解雇されるべきだと主張したことを受け、ウオーミングアップ前に同様の動作をするキリオスの姿をとらえた写真は、人種的不平等に抗議するNFL選手に賛同する意図があったと考えたツイッター(Twitter)ユーザーの間で話題になった。

 しかし世界ランク20位のキリオスは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に敗れた試合後の記者会見で「一番大切にしていた2人の故人のことを覚えておくためだった」と説明し、問題の行為は亡くなった自身の祖父母に対するものだったとした。

「ただ試合に臨む前に彼らのことを思いたかったんだ」

 さらに、トランプ大統領に対する抗議活動と何らかの関係性はあったかと問われると「そんなわけないだろ。正気かよ」と困惑した表情で答えた。(c)AFP