【9月25日 AFP】男子テニスの国際大会レーバー・カップ(Laver Cup)は24日、チェコ・プラハ(Prague)で最終日が行われ、欧州チームはロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)がワールドチームのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)を4-6、7-6(8-6)、11-9で下して合計ポイント15-9とし、初代王者に輝いた。

 世界ランキング2位のフェデラーは、同20位のキリオスのサーブに手を焼き、第1セットを1ブレークで奪われた。続く第2セット序盤では、初めてブレークに成功して「カモン(Come on)!」の雄たけびも飛び出したが、直後の自身のサービスゲームを再び落としてしまう苦しい展開となった。

 それでも全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)覇者のフェデラーは、このセットをタイブレークで取り返し、決着を最終スーパータイブレークに持ち込むと、最後は5-8から逆転で勝利をつかんだ。

 36歳のフェデラーは試合後「なんとなくタイブレークにもつれそうな気配は感じていた」とした上で、「最後ははらはらする展開となったが、個人的には夢のようなシナリオだった」と語った。

「本当に最高の大会になった。想像をはるかに超えて良かった。キャリアの中でも大きな試合に勝っているような気分だった」

 世界ランク上位7選手(欠場者を除く)のうち5選手を擁する欧州チームは、大会前から優勝候補と目され、2日目を終えた時点で合計ポイント9-3としていたが、この日は第1試合に登場したトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)/マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)組が6-7(5-7)、6-7(6-8)でジャック・ソック(Jack Sock)/ジョン・イズナー(John Isner)の米国ペアに敗れた。

 続く第2試合はドイツの新鋭アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)がサム・クエリー(Sam Querrey、米国)との第2試合を6-4、6-4で制し、欧州チームが優勝まであと1勝にこぎつけたが、第3試合に登場した世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は同17位のイズナーに5-7、6-7(1-7)のストレート負けを喫し、合計ポイント12-9とその差を縮められていた。

 また、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)監督率いる欧州チームとジョン・マッケンロー(John McEnroe)監督が指揮を執るワールドチームが対決するレーバー・カップの主催者は同日、次回大会が来年9月21日から23日にかけて米シカゴ(Chicago)で行われると発表している。(c)AFP/Jan FLEMR