【9月25日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2017)プレーオフ最終戦、ザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2017)は24日、米ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)のイーストレークGC(East Lake Golf Club)で最終日が行われ、ルーキーのザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele、米国)が通算12アンダーで優勝する一方で、ジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)が1打差で2位に入り、年間王者としてボーナス賞金1000万ドル(約11億円)を獲得した。

 23歳のシャウフェレが最終ラウンドで2アンダー「68」を記録してルーキーとしては大会初制覇を飾ったのに対し、トーマスは「66」の好スコアでプレーオフを制して大躍進を果たした今季を締めくくった。

 2017年シーズンで通算5勝を記録したトーマスは、「競技者として今大会で勝てなかったのは頭にくるけれど、(年間王者については)信じられない名誉だと実感している。シーズン全体を振り返って達成感がある」とすると、「シーズンを通して上出来だった。最終的にはプレーオフでも勝利を飾れて良かったし、すべてが報われた」と語った。

 ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は最終日でフェデックス・カップのタイトル獲得に近づく3アンダーの猛チャージをみせたものの、通算7アンダーで7位タイに終わり、トップに600ポイント及ばず総合2位で終了した。

 惜しくもチャンスを逃したスピースは、「もう少しでフェデックス・カップに手が届くところだったが、トーマスが勝利にふさわしい」とすると、「彼は勝利への信念を持っている。今季みせた彼の躍進は目を見張るものがあり、見ていて楽しい」と語った。

 昨年10月に米カリフォルニア(California)に開幕した今シーズンの最後を飾った今大会では、トーマスを筆頭にスピース、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)、マーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)、そしてジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)の5人が、優勝すれば自力での年間王者が確定していたものの、伏兵のシャウフェレが思わぬ主役となった。

 ラッセル・ヘンリー(Russell Henley)とケヴィン・キスナー(Kevin Kisner)の米国勢が通算10アンダーの3位タイに入り、第3ラウンドを終えて首位に立っていたイングランドのポール・ケーシー(Paul Casey)は3オーバーをたたいて単独5位に終わっている。

 一方、2016年シーズン王者のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は今大会への出場権を逃し、ポイントランキングで58位に終わった。(c)AFP