【9月25日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2017)第14戦のアラゴンGPは24日、MotoGPクラスの決勝が行われ、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が圧倒的な速さで今季5勝目を記録した。

 総合争いでドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)との差を16ポイントに広げたマルケスに続き、チームメートのダニエル・ペドロサ(Dani Pedrosa、スペイン)が僅差で2位に入り、ドゥカティのホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)が3位でフィニッシュした。

 一方、WGPの全カテゴリーを通して通算9度の総合優勝を誇るモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は、重複骨折の手術からわずか3週間後の復帰レースで5位に入る大健闘をみせた。

 2週間前のサンマリノGPを欠場したロッシは、「とても誇らしいよ。一週間前はレースに出られるかどうかも分からなかったからね」とコメント。決勝では3番手でスタートしてトップ争いを繰り広げる場面もあったものの、やがて失速してしまったことについては、「後半には苦戦を強いられることは分かっていた。脚の痛みに加えてタイヤも摩耗していたからね」と振り返った。

 果敢なレースをみせたロッシだったが、総合争いではマルケスとの差が56ポイントに開き、通算10度目の世界タイトルを獲得する可能性は低くなった。

 一方、マルケスと並び総合首位で今レースに臨んだドビツィオーゾは7位に終わり、残り4戦となるなかで世界タイトル獲得に向けて厳しい打撃を受けている。3週間の休みを挟んで来月15日に決勝が行われる日本GPでは、新たなライバル対決が展開されると予想される。(c)AFP