【9月23日 AFP】イランは23日、新たな中距離ミサイルの発射実験に成功したと発表した。イランの核開発をめぐる合意の破棄をちらつかせた米政府の警告を無視した形だ。

 イランの国営テレビは、22日に行われた軍事パレードで初めて披露された「ホッラムシャフル(Khoramshahr)」ミサイルが発射される様子と、ミサイルの先端部分に取り付けられたカメラがとらえたとみられる飛行中の映像を放映した。

 放送では発射実験が行われた日時などは伝えられなかったが、当局は22日に発射実験は「間もなく」実施されると述べていた。

 イランが前回ミサイル実験を行った際には、2015年に欧米など主要6か国とイランが結んだ核合意に違反したとの非難を招き、米国が制裁措置を発動した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、核合意の中で核開発を制限する条項が2025年に期限を迎えれば、イランは核弾頭用の運搬システムの技術的ノウハウを獲得できるとして、核合意の破棄をちらつかせている。トランプ大統領は来月15日に、イランが核合意を順守しているかどうかに関する見解を議会に報告する予定だ。(c)AFP