【9月23日 AFP】米国オリンピック委員会(USOC)は22日、朝鮮半島で安全保障上の懸念が高まっている中、2018年平昌冬季五輪の組織委員会が大会を成功に導くことを確信していると明言した。

 USOCのスコット・ブラックマン(Scott Blackmun)最高経営責任者(CEO)は、平昌五輪組織委員会(POCOG)が計画通りに大会の準備を進めており、その仕事内容を信頼しているとして、「当委員会は韓国・平昌(Pyeongchang)で開催される冬季五輪を心から楽しみにしている。ギリシャ・オリンピア(Olympia)で行われる採火式にも参加して、大会直前の雰囲気を盛り上げる」と述べた。

「準備は本格的に進んでおり、すべての大会と同様に国務省や現地主催者と連携して、選手をはじめとした選手団全員の安全を確保していく。われわれは、平昌五輪の組織委員会が最高の大会にしてくれることを確信していると同時に、わが国の選手たちが集中できることを望んでいる」

 核武装を進める北朝鮮への恐怖が広まり、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の舌戦がエスカレートする中、同日にはフランスに続いてオーストリアとドイツが、安全への懸念が高まれば2018年大会への参加は辞退するという意向を示した。

 これらの国以外にも大会への参加をボイコットする国が出てくれば、平昌五輪は壊滅的な打撃を受ける可能性がある。(c)AFP