【9月23日 AFP】テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は22日、2019年3月の英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)後、現在のEUとの関係を大部分保持する2年間の移行期間を設けることを提案した。EU側の機嫌を取ることで、難航するブレグジット関連交渉を勢いづける狙いだ。

 イタリア・フィレンツェ(Florence)で演説したメイ首相は、英国が現在EUに対し持つ予算負担責任を2020年まで守ることを約束。また、英国に居住する他国出身のEU市民約300万人の権利を保障する新法を制定する意向を示した。

 同首相は欧州の治安維持に向けた取り組みも誓約。EU首脳に向けて「われわれは、英国とEUが共に繁栄していく中で、皆さんの最も強い友人かつパートナーになりたい」と語り掛けた。

 英国政府は来週始まる欧州委員会(European Commission)との4度目となる離脱交渉で、EU離脱条件に関する話し合いを前進させ、貿易に関する交渉に移りたい考えだ。(c)AFP/Ella IDE with Alice RITCHIE in London