【9月25日 CNS】中国・北京市(Beijing)紫禁城(Forbidden City)内にある故宮博物院(The Palace Museum)の暢音閣(Changyinge)戯曲館が19日夜、改装を経て開館し、改装後初めての公演を行った。清の乾隆帝の時代に建てられ、現在まで保存されている唯一の大劇場で、3階建ての大舞台楼、控室楼、観客席楼などの5つの建物で構成されている。

 この日演じられたのは、古典劇の昆曲『牡丹亭』や京劇『天女散花』『空城計』などを含む有名な演目。今回の改装で、新たに控室楼の地下室が公開され、「共鳴井戸」と呼ばれる暢音閣独特の音響装置を見学することができるようになった。

 続く20日、21日には、各国の文化遺産保護伝承活動や古代文明の国際交流・協力をテーマとした「太和・世界古代文明保護フォーラム」が故宮博物院で開催された。21か国の文化担当外交官、博物館館長、考古学者、歴史学者や国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)、国際記念物遺跡会議(イコモス、International Council on Monuments and SitesICOMOS)、国際博物館会議(International Council of MuseumsICOM)など関連国際機関の代表が出席した。「古代文明遺産の伝承」「古代文明遺産の現代価値」「古代文明の考古学観察とシルクロード考古」などを議題に意見交換を行った。(c)CNS/JCM/AFPBB News