【9月22日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)とスペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の両クラブは20日、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)のアトレティコ復帰で基本合意に達したと発表した。

 アトレティコは声明で「アトレティコ・マドリードとチェルシーはジエゴ・コスタの移籍で基本合意に達した。クラブ側とスペイン代表FWの間で契約が正式に結ばれるまで、この合意は保留となる。数日以内にメディカルチェックとクラブとの契約締結を行うため、チェルシーはジエゴ・コスタのマドリード(Madrid)訪問を許可している」と発表している。

 28歳のコスタはチェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督から冷遇され、移籍期間では古巣アトレティコへの復帰をうかがっていたが、実現しなかった。

 スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)とムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)は、移籍発表を前に両クラブはコスタの2021年までの契約で合意に至ったと報じた。

 移籍金については、マルカは5500万ユーロ(約74億円)とボーナス1000万ユーロ(約13億円)、アス(AS)は6000万ユーロ(約80億円)と伝えている。報道されている移籍金の額は、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)を獲得した4000万ユーロ(約52億円)を上回るアトレティコの史上最高額となる。

 しかしながら、アトレティコは来年1月まで新たに選手登録を行うことが禁止されているため、コスタはすぐさま試合に出場することができない。

 コスタは、皮肉にもアトレティコと同じグループCに入った欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)の25人の登録から外れているため、同大会の後半戦には出場が可能となる。

 コスタは13-14シーズンに36得点をたたき出し、アトレティコのここ20年間で唯一のリーグ制覇に加え、チャンピオンズリーグ決勝進出に貢献した。

 国内の報道によれば、コスタの復帰は今月初めに2020年までの契約延長に合意したディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督の重要な要求の一つだったという。(c)AFP