【9月21日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は21日までに、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の武装組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)」を「危険な組織」に指定し、同サイトを利用することを禁止したと明らかにした。ロヒンギャをめぐる問題に関しては、ソーシャルメディア上で支持・不支持両方の意見やヘイトスピーチ(憎悪表現)が入り乱れている。

 ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州での軍によるロヒンギャの武装勢力の掃討作戦に伴い、国外に逃れたロヒンギャ難民は約42万人に上り、国連(UN)はこの状況を「民族浄化」と呼んで非難している。

 ラカイン州への人道活動家や報道陣の立ち入りが厳しく制限されている一方、ロヒンギャの活動家らは軍による暴力行為とされる様子を捉えた画像などをフェイスブック上に投稿していた。

 ミャンマー政府や軍もロヒンギャ問題に関する情報を日々発信しているが、AFPの取材に応じたフェイスブックの広報担当者は今回の措置について、暴力的な組織などによる利用を禁じた自社の指針に沿ったもので、同政府の要請によるものではないと話した。

 ARSAは現在もツイッター(Twitter)では投稿を続けている。(c)AFP