【9月21日 AFP】デザイナーのトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)が20日、英ロンドン(London)で開催されていた18年春夏ロンドンコレクションのトリを飾った。同ブランドが米国以外でファッションショーを開催するのは初めて。大いに期待された「トミー ヒルフィガー」の2018年春夏コレクションはまるでロックサーカスの世界。シックなスポーツウェアを提案し、脚光を集めた。

 66歳のアメリカ人デザイナーであるヒルフィガーは、昨年66億ドル(約7,434億2,400万円)を売り上げたファッション帝国の王だ。今回はジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)やピンク・フロイド(Pink Floyd)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)といった伝説的ミュージシャンらがコンサートを行ったことでも知られるアートスペース「ラウンドハウス(Roundhouse)」を会場に選んだ。

■ジジ&ベラ姉妹もそろって登場

 1,000人以上のゲストが「ロックサーカス」という垂れ幕のもと、響き渡る音楽に合わせて歩く64人のモデルたちを見守った。頭上の巨大な円形のスクリーンにはショーイメージが投影される演出も。まずオープニングに登場したのは、ブランドのコラボレーターでもあるモデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)。太ももまである黒いソックスに、ダメージデニムのショートパンツ、フルレングスのモヘアコートを黒いセーターの上に羽織っていた。

(2017年9月19日撮影)(c)AFP/NIKLAS HALLE'N

「ジジは我々の『ジジ・トミーコレクション(Gigi Tommy Collection)』のデザインに深く関わっている。多くのアイデアは彼女のスタイルからきている」と、ヒルフィガーはショーの夜、AFPの取材に答えた。このコラボレーションは、インスタグラム(Instagram)で3600万人近くのフォロワーを持つ彼女の力により、ブランドのオンラインにおける存在もアピールするとみられる。

 ジジに続き、彼女の妹であるベラ・ハディッド(Bella Hadid)も、銀色のスパンコールを丸くあしらったフード付きの黒いフリースドレスを着用してキャットウォークに登場した。

 レザーのバイカージャケットにはジッパー付きの長い袖がついており、レザーパンツと合わせたアニマルプリントはロックミュージック風のテイストを加えていた。英国の地でのショーということで、ヒルフィガーはスコットランドの遺産であるタータンチェックを取り入れている。中には、キラキラ光る「H」のイニシャルと星をフィーチャーした、伝統的なキルトよりかなり短い丈のミニスカートもあった。