【9月21日 時事通信社】メキシコ中部を19日襲った強い地震で校舎の一部が倒壊した首都メキシコ市南部のエンリケ・レブサメン小学校。ロイター通信によると、がれきの下から続々と運び出される遺体を前に重苦しい空気が漂う中、7歳の娘が行方不明という母親のファルゴさん(32)は詰め掛けた報道陣に「救助隊が子供たちを引っ張り出しているけど、娘の情報がない」と焦燥感をあらわにした。

 現地メディアによれば、危うく難を逃れた教員は、保護者らに「突然建物が崩れた。(救助する)時間もなかった」と説明。幼い子供が行方不明という父親は、救急車の傍らで搬出される子供の顔を確認しつつ「どこに尋ねても何も分からない。情報がない」と声を絞り出した。

 校舎は、4階建ての建物の1階部分が押しつぶされるなどして倒壊。ヘルメットやマスクを身に着けた救急隊員らが夜通しで捜索を続けた。

 地元紙によると、同校には3歳から14歳までの子供300人以上が在籍。教育相によれば、これまでに11人が救出されたが、児童・生徒21人と教職員4人の死亡が確認され、3人が行方不明となっている。20日朝、がれきの下から救助を求める携帯電話からのテキストメッセージが届いたとの情報もある。

 52歳の住民はAFP通信に「泣かずにいられない。(約1万人が犠牲となった)1985年の地震と同じ悪夢だ」と悲痛な声で訴えた。(c)時事通信社