【9月20日 AFPBB News】女子テニスの元世界ランキング4位で、12日に引退した伊達公子(Kimiko Date)さん(46)が20日、都内の日本外国特派員協会(Foreign Correspondents' Club of JapanFCCJ)で記者会見を開き、「テニスの素晴らしさ、タフさを経験した」と笑顔で2度目の現役生活を振り返った。

 6歳でテニスに出会い、1989年にプロに転向。絶頂期だった1996年に一度現役を退くも、2008年に37歳で復帰を果たした。「40代を迎える私が、トップ50に入るとは自身でも想像していなかった」

 しかし、2016年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)後に膝を2度手術。今年5月に復帰するも、膝や肩の痛みに苦しんだ。「リハビリ中は数センチの段差も怖かった。リハビリを続け、コートに立ちプレーできたのは、大きな成果だった」

 引退を決意したのは「心と体のバランスが崩れたから。気持ちには限界を作らずやってきた」と伊達さん。引退から約1週間がたった今は「テニスという世界からプレーヤーとして去らなければいけないことは悲しく、残念なことだが、それと同時に、今は自分の体の心配を毎朝しなくてすむ解放感と安心感を覚えながら過ごしている」と語った。(c)AFPBB News