【9月24日 CNS】10月の国慶節(建国記念日)と中秋節(Mid-Autumn Festival)を目前に、北京市食品薬品監督管理局(Beijing Food and Drug Administration)は19日、月餅生産・経営監督管理会議を召集し、食品安全のため「節日の食品日報制度」や事前通知なしの抜き打ち検査の実施などを決定した。

 具体的には、生産会社が現地の食品薬品監督管理部門に対し、月餅の生産日、生産量、販売先、販売量、返品量、廃棄量等の情報を毎日報告する仕組みだ。

 同局の食品流通監視管理処・紀晔(Ji Ye)処長はこの日の会議で、月餅を扱う企業に対し、事前通知なしで抜き打ち検査をしながら、全面的な検査も実施することを伝えた。生産段階では、月餅の原材料のトレーサビリティを導入して生産過程を管理することや、製造現場の衛生条件、出荷検査、製品の販売などの各段階で全面検査を行う。流通段階では、月餅の入荷検査や検査記録などの制度実施状況をチェックし、貯蔵環境などを重点的に検査する。

 調査によると、現在、北京市の生産許可が下された102社の月餅生産会社のうち、生産を行なっているのは53社にとどまる。

 同局はこの53社の月餅生産会社と17社の月餅販売会社に対し、計209ロットの抜き打ち検査を実施する。検査後、直ちにすべての情報を公開するとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News