【9月20日 AFP】カリブ海(Caribbean Sea)諸島に既に被害をもたらしている大型ハリケーン「マリア(Maria)」が、米領バージン諸島(Virgin Islands)と米自治領プエルトリコ(Puerto Rico)に接近している。

 カリブ海の仏海外領土グアドループ(Guadeloupe)では住民2人が死亡するなど影響が広がっており、米国立ハリケーンセンター(NHC)は暴風雨によりさらなる壊滅的な被害がもたらされる危険があるとして警戒を呼び掛けている。

 マリアは5段階中最強となる「カテゴリー5」の勢力を保っており、風速はおよそ71メートル。20日にも米領バージン諸島に上陸し、その後プエルトリコへと向かうとみられる。

 NHCはマリアがバージン諸島のセントクロイ(St. Croix)島に近づいているとし、「生命を脅かす規模の高潮、降雨、暴風に対する備えをすぐに終わらせなければならない」と警告。その他の島でも最大級の警戒が呼び掛けられている。

 カリブ海諸島はハリケーン「イルマ(Irma)」の被害に見舞われたばかりで、現在も懸命の復旧作業が続いている。

 カリブ海東部の島国ドミニカのルーズベルト・スケリット(Roosevelt Skerrit)首相はフェイスブック(Facebook)への投稿で、島内の公共通信網が完全に遮断されたと明らかにした。(c)AFP