【9月19日 AFPBB News】巨大なバルーン型の移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ(ARK NOVA)」のオープニングセレモニーが19日、東京都港区の東京ミッドタウン(TOKYO MIDTOWN)で開かれた。今回初めて東京で展示されるアーク・ノヴァは、東日本大震災の復興支援として制作され、2013年から2015年、宮城県松島町、仙台市、福島県福島市の3か所を巡ってきた。震災から6年半を経て、震災の記憶や復興支援の思いを風化させまいという願いが込められている。

 アーク・ノヴァは、スイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル(Lucerne Festival)」と音楽事務所「カジモト(KAJIMOTO)」が東日本大震災の復興支援のために発案し、建築家の磯崎新(Arata Isozaki)氏と英国の彫刻家アニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)氏によってデザインされた。膨らませると、高さ18メートル、幅30メートル、奥行き36メートルのドーム状になり、約500人を収容できる。

 内部の一般公開は20日から24日、30日、10月1日。10月4日まではコンサートや上映会「ルツェルン・フェスティバル・アーク・ノヴァ2017 in 東京ミッドタウン」が開かれ、収益の一部が被災地復興に寄付される。(c)AFPBB News