【9月19日 AFP】メキシコのエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領は18日、カリブ海(Caribbean Sea)沿岸に8億4000万ドル(約940億円)を投じてマヤ文明に関連したテーマパークを建設すると発表した。米国のディズニーランド・リゾート(Disneyland Resort)やウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(Walt Disney World Resort)に匹敵する施設を目指すという。

 テーマパークの名称はマヤ語で「友人」を意味する「Amikoo」。マヤ文明の伝説に基づいたアトラクションやキャラクターが登場するという。メキシコ南東部のビーチリゾート、リビエラ・マヤ(Riviera Maya)に建設する。

 同施設の出資者らを招いた式典でペニャニエト氏は、米国のテーマパークと競合することになると述べた上で、「われわれの方が優れたものになるだろう」と明言。観光地としてのメキシコの地位が大幅に向上するとの期待も示した。

 国連世界観光機関(UNWTO)によるとメキシコは昨年、訪問観光客数が8位にランクイン。国外から3500万人が訪れ、約196億ドル(約2兆2000億円)を消費したという。

 米国とメキシコとの国境に壁を建設しその費用をメキシコ側に負担させるなどと主張するドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が誕生して以来、両国の関係は冷え込んだままだが、そうした状況下でメキシコは米国のテーマパークに挑むことになる。

 新しいテーマパークは2段階に分けて開業し、第1弾は2018年11月、第2弾はそれから2年後になるという。投資家らは年間400万~450万人の来場者を見込んでいる。(c)AFP