【9月19日 AFP】2018年のジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2018)が中東イスラエルで開幕することが決まり、同大会で通算2度の総合優勝を誇る元名選手のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)氏とイヴァン・バッソ(Ivan Basso、イタリア)氏が18日、その計画発表会に同席した。

 イスラエルの首都エルサレム(Jerusalem)で開かれた記者会見で、三大ツール(グランツール)では史上初めて欧州以外の国で開催され、同国では来年5月4日から6日まで合計3ステージが行われる2018年大会の詳細が明らかにされた。

 開幕ステージは丘陵地帯が連なるエルサレム旧市街を周回する10.1キロメートルの個人タイムトライアルとなっており、キリスト教、イスラム教、そしてユダヤ教の聖地となっている「嘆きの壁(Western Wall、西の壁)」を発着地点として国会(クネセト、Knesset)議事堂などを通過する。

 第2ステージは、地中海沿岸の都市ハイファ(Haifa)からテルアビブ(Tel Aviv)まで167キロメートルの行程となっており、第3ステージはネゲブ砂漠(Negev Desert)のベエルシェバ(Beersheba)から紅海(Red Sea)沿岸のリゾート地エイラート(Eilat)までの226キロメートルを走行する。

 バッソ氏は初日のタイムトライアルについて、「10キロメートルのアップダウンと多くのカーブがある」とすると、「第2ステージと第3ステージは沿岸や砂漠を走るため風の影響が予想されるので、大会序盤から簡単なスタートではなくなる可能性がある」と分析した。

 一方、現役を引退したばかりのコンタドール氏は、タイムトライアルではリスクの度合いを考える必要があるとして、「私がここでレースに出るならば、勝利以上に失うものがあるので、絶対に大きなリスクは冒さない。この3ステージからかなり厳しいものになるだろう」と語った。(c)AFP