【9月18日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は17日、17F1第14戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2017)決勝の第1ターンで起きた4台が絡むクラッシュについて、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)とキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)にペナルティーは科さないとの判断を下した。

 検証を行ったレーススチュワードは、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がスタート直後にベッテルとライコネンに挟まれた事故で「全体的もしくは中心的に責任があるドライバーはいなかった」ことを確認し、これ以上の措置は取らないと声明で発表した。

 3台のマシンが即座にリタイアを余儀なくされたクラッシュでは、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)も大きなダメージを受け、こちらも数ラップ後にレース続行を断念せざるを得なくなった。

 レース後には、フェルスタッペンが「サンドイッチにされた」と苦言を呈すと、フェラーリ側は同選手に責任があるとも取れる内容のツイートを投稿。しかし、これを受けたレッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は「あれを見た上で、どうしてそうした考え(フェルスタッペンを責める)が成り立つのか私にはまったく理解できない」と反論している。「フェルスタッペンに責任があると考える人は、目の検査でも受けたほうがいい」 (c)AFP