【9月17日 AFP】ラグビー南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2017)は16日、第4節が行われ、ニュージーランドは今年最高のパフォーマンスで57-0と南アフリカに圧勝した。

 8トライを記録したオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は、昨年の57-15での勝利を上回る南アフリカ戦での最多得点差記録を更新した。一方でスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)は、2002年のイングランド戦での3-53での敗戦を下回る、史上最悪の黒星を喫している。

 両国の通算94回の対戦のうち、スプリングボクスが無得点に終わったのはこれが5回目となっている。

 ここ数試合に比べてバックラインが深い位置にポジションをとったオールブラックスは、ここ最近頭を悩ませていたボールの扱いでのミスを減らした。

 オールブラックスのスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は「どのようにプレーしたいか、何を成し遂げたいのかがはっきりした状態でわれわれは試合に臨み、その多くが成就した。序盤はぎくしゃくしていて、ボールを落としたり、ファンブルしたりしたが、一度ゲームのリズムをつかんだ後は、これまで長らくプレーしていたときと同じ様なプレーができたと思う」と試合を振り返った。

 この日の試合内容は、オールブラックスにひとたびスイッチが入れば、世界ランク1位と3位のチームの間にも大きな隔たりができることを示すものとなった。

 2年後にラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)を控える中でスプリングボクスのアリスター・クッツェー(Allister Coetzee)HCは、取り乱した様子で「ホラー映画とは言わないが、しかし…」と自身の失望を伝える言葉を探し、「(最初の)20分は最高のラグビーだった。もちろんかなり落胆しているし、選手は心を痛めている。努力を欠いたわけではない。相手が良すぎた」と語った。

 一方、オーストラリアは45-20でアルゼンチンを下し、今大会初白星を挙げた。

 ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)は10-13でハーフタイムを迎える追い掛ける展開から、後半に5トライを記録した。(c)AFP