【9月17日 AFP】マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)にあるイスラム神学校で14日に発生し、生徒と教師合わせて23人が死亡した火災で、警察は16日、11~18歳の少年7人を放火の疑いで逮捕したと発表した。

 警察によると、少年らと同校の生徒らの間でいさかいがあり、少年らが同校の寄宿舎の最上階でガスボンベを使って放火したとみられている。7人は殺人罪に問われる可能性があるという。

 また7少年のうち6人から、薬物検査でマリフアナの陽性反応が出たことも明かされた。

 この火災では、6~16歳の生徒ら21人と教師2人の計23人が死亡。マレーシアで過去20年間に発生した火災としては、最多の犠牲者を出した。

 発生当時、寄宿舎の唯一の出口が炎でふさがれてしまった上、窓には面格子が取り付けられていたため、犠牲者らはなすすべもなく叫び声を上げるだけだったという。犠牲者らの遺体は激しく損傷していたためDNA検査で身元を特定し、15日に埋葬された。

 警察は当初、電気回路のショートか蚊よけ器が原因の事故という線で調べていたが、後に焦点を犯罪に切り替えて捜査を進めていた。(c)AFP