【9月16日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2017)のワールドグループ・プレーオフで日本と対戦しているブラジルのギリェルメ・クレザル(Guilherme Clezar)は16日、細い目をまねたようにもとれるしぐさについて謝罪した。

 24歳のクレザルは、杉田祐一(Yuichi Sugita)に2-6、5-7、6-7で敗れた15日の一戦での出来事で、厳しい状況に置かれる可能性もある。しかし、同選手は人種差別的な意図はなかったとしている。

 線審の判定に対するチャレンジに成功した後、クレザルはあたかも線審を批判するかのように両目を手で横に引っ張った。

 このジェスチャーはテレビ映像にもとらえられたが、クレザルはブラジルテニス連盟(CBT)のフェイスブック(Facebook)のページで、日本人を侮辱するつもりはなかったと明かした。

「これまでに、攻撃的で人種差別的で嫌悪的なことをするような意図を、アジアの人々に対してまったく持ったことはないと強調ししたい」

「わたしたちはこちらで非常に素晴らしいもてなしを受けており、ツアーではさまざまな国からやってきているすべてのテニス選手と最高の関係を築いている」

「まったく傷付けるつもりはなかったものの、あのジェスチャーは敬意や熱意、連帯、信条、そしてスポーツが自分たちに対して意味するものにそぐわないと自分でもわかる。痛恨の念とともに心から謝罪します」

 国際テニス連盟(ITF)はコメントを出していないものの、ブラジルのメディアによるとITFとCBTの役員が16日に会合を行う予定だという。

 クレザルは現在世界ランク244位で、主にチャレンジャーツアーで転戦している。(c)AFP