【9月16日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は16日、自らの今後を誓う前にマクラーレンとルノー(Renault)との新たなパートナーシップについて検討するために時間が必要になると語った。

 マクラーレンがホンダ(Honda)のエンジンで苦しむ中、アロンソは繰り返しチームを離れる可能性を示唆していた。ルノーへのエンジン変更がアロンソの残留を説得させるものになるのではないかと考えられていたが、ホンダとの別離にもかかわらずアロンソは選択肢を残した。

 アロンソは、今季第14戦のシンガポールGP(Singapore Grand Prix 2017)で発表された新契約について、まずは分析をしたいと語った。

「そのニュースはさっき聞いた。最優先事項のシンガポールのあと、ルノーのエンジンと計画、来年に向けた見込みについてもう少し情報を得ようと思う。もちろん、今は何も分からない。それを検討してから、決断を下す」

 またアロンソは「チームにとって良い動きなのか悪い動きなのかは分からない」と警戒の色をみせている。

「とはいえ、マクラーレンがホンダと離れてルノーに移る時期が来たと考えたのは、チームが来年に向けて良い情報を手にしたからだと思う。マクラーレンのいるべき所だとみんなが思っている地位へ戻れることに期待している」

 シンガポールに入ってから、アロンソはF1内外からオファーを受けていると語り、今後数週間のうちに心を決めると明かしていた。

 英国勢としてF1界で最も成功を収めたチームながら2012年以降は勝利のないマクラーレンにとって、アロンソ残留は最大の優先事項の一つとなっている。

 マクラーレンのザック・ブラウン(Zak Brown)エグゼクティブディレクターは「これからはフェルナンドに焦点を当てていく。話し合いは多くしてきたが、そう遠くない未来に、何らかの形は成し遂げられるに違いない。そして、それがパズルの最後の大きなピースとなるだろう」と語っている。(c)AFP