【9月16日 AFP】熱帯低気圧「ノーマ(Norma)」は15日午後、メキシコ沖の太平洋(Pacific Ocean)で勢力を強めハリケーンに発達した。メキシコは今月すでに、メキシコ湾(Gulf of Mexico)から南東部に上陸した「カティア(Katia)」と、数時間に太平洋岸の南部を襲った「マックス(Max)」の2つのハリケーンに見舞われている。

 米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ノーマはメキシコのリゾート地バハカリフォルニア (Baja California)半島南部のロスカボス (Los Cabos)に向かって進んでいるとみられる。

 ノーマはグリニッジ標準時(GMT)午前3時(日本時間同日正午)時点でカボサンルカス(Cabo San Lucas)の南435キロの海上に位置しており、最大風速は約33メートル。これから数日間でさらに勢力を強めるとみられている。

 メキシコ太平洋岸を襲った勢力が5段階のうち一番下の「カテゴリー1」のハリケーン「マックス」は14日、熱帯低気圧に変わったが、いまだに最大風速約30メートルを維持し、アカプルコ(Acapulco)の東の沖合を内陸に向かって移動している。今後、勢力はさらに弱まるとみられているが、南西部ゲレロ(Guerrero)州と、先週、マグニチュード(M)8超の地震に見舞われ大きな被害が出たオアハカ州(Oaxaca)の沿岸部に「豪雨」をもららすと予報されている。(c)AFP