【9月17日 AFP】17-18スペイン1部リーグは16日、第4節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は柴崎岳(Gaku Shibasaki)に先制ゴールを許したものの、パウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')の加入後初得点が決勝点となり、ヘタフェ(Getafe CF)から2-1の逆転勝利を収め、開幕4連勝を達成した。

 苦しみながらも勝利したバルセロナは、翌日レアル・ソシエダ(Real Sociedad)と敵地で対戦するレアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点差を暫定で7に広げた。しかし、クラブ史上最高額で獲得したウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)が太ももを痛めて前半途中に負傷交代し、数週間離脱する可能性が出てきている。

 鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)時代に出場したクラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)でレアルから2得点を奪って世界に存在を知らしめた柴崎は、前半39分に相手のクリアボールをダイレクトで合わせると、ドライブ回転のかかったボレーシュートがマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)の牙城を破り、ヘタフェに先制点をもたらした。

 対するバルセロナは、交代選手の活躍で盛り返した。後半からアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)に代えてデニス・スアレス(Denis Suarez)を投入すると、セルジ・ロベルト(Sergi Roberto)の右からの折り返したボールを受けたスアレスは、ゴール左上隅にカーブをかけたシュートで同点ゴールを決めた。

 そして迎えた終盤、バルセロナはリオネル・メッシ(Lionel Messi)のスルーパスに走り込んだパウリーニョがファーサイドにシュートを決めて逆転に成功した。エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「厳しい試合になったが、幸運なことに勝利できた。試合をひっくり返せたし、チームがみせた反発力には大きな意味がある」とコメントした。

 ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に去ったあと、バルセロナの経営陣は移籍市場で迷走を繰り返し、移籍金4000万ユーロ(約52億円)を費やしたパウリーニョの獲得も大きな批判の的になっていたが、ブラジル代表MFは決勝点で自分の価値を証明した。

 パウリーニョはクラブ公式チャンネルのバルサTV(Barca TV)で「ゴールを決められてとてもうれしい。一番重要なのは決勝点だったことだ。ヘタフェには優秀な選手がいるし、先制を許して難しい試合になったが、落ち着いてがまんしながら勝利を目指した」とコメントした。(c)AFP