【9月16日 AFP】英首都ロンドン(London)の地下鉄で15日に起きた爆発事件では、大きな爆発音の後に発生した「火の壁」が閑静な地域の平穏を破り、通勤客らは炎に焼かれながら、われ先にと駅から飛び出した。

 地元住民の男性は、通勤のためロンドン西部のパーソンズグリーン(Parsons Green)駅に向かっていた際、「大きな爆発音」が聞こえたと証言。男性は手を震わせながらAFPに対し「私が最初に目にしたのは、車両全体を包むオレンジ色の火の玉だった」と回想した。ある女性客は、爆発音を耳にした後に「火の壁が私たちに向かってきた」と語っている。

 列車内で燃え上がる白いバケツの写真をツイッター(Twitter)に投稿した「@Rrigs」さんは「火の玉が車内を飛び、私たちは開いたドアから飛び降りた」と語った。バケツは建設業者が使用するものに似ており、中からケーブルのようなものが飛び出している。

 当時、職場に向かう途中だったという女性教師は「私たちはとても、とても幸運だった」と話した。女性によると、爆発が起きたのは列車が駅に到着した際だったため「ドアが自動で開き、皆が外に出られた」のだという。(c)AFP/Alexandra DEL PERAL