【9月16日 AFP】女子ゴルフ、米国ツアーメジャー最終戦のエビアン選手権(The Evian Championship 2017)は15日、仏エビアン・レ・バン(Evian-les-Bains)のエビアンリゾート・ゴルフクラブ(Evian Resort Golf Club)で暴風雨のため仕切り直しとなった第1ラウンドが行われ、今大会が現役最後の試合となる宮里藍(Ai Miyazato)は、3アンダーの「68」で8位タイにつける好発進を果たした。

 2013年にメジャー大会に昇格する前の2009年大会と2011年大会を制している宮里は、「最初のホールでチップインバーディーを決めて、幸先の良いスタートが切れました。今はゴルフをプレーする楽しみを味わっています。最後の大会という気はまったくしていません」とコメントした。

 2005年大会女王のポーラ・クリーマー(Paula Creamer、米国)は、現役最後になる親友の宮里と同組で回ったものの、手首の負傷により棄権を余儀なくされた。涙を流したクリーマーは「(宮里から)一緒にプレーしたいと言われたことは、これまでで最も光栄なことでした。最終日(17日)では、最終ホールのグリーンで彼女を出迎えたい」と語った。

 8アンダーの初日首位には、韓国の朴城炫(Sung-Hyun Park、パク・ソンヒョン)が立った。全米女子オープン(US Women's Open Championship 2017)覇者の朴は、この日7バーディーに加えて13番ではイーグルを決めるなど「63」の好スコアを記録した。

 LPGAツアーは14日、雨でプレーが中断してから数時間後に初日のラウンドを無効とする決断を下し、競技も54ホールに短縮された。朴は悪天候に見舞われた前日のラウンドではパー4の11番で9打を要したほか、パー3の14番でも6打をたたいており、(バックナインスタートで)計7ホールを終えてプレーが中止となったことでスコアが振り出しに戻された恩恵を受けた。

 23歳の朴は「幸運でした。昨日のことは忘れて、きょうだけに集中しました。スコアが帳消しになって驚いたと言わなかったらうそになります。きょうはスタートの時点ではあまり感触は良くなかったのですが、最高のプレーができました。パットも好調でスコアには大満足です」とコメントしている。

 タイのモリヤ・ジュタヌガーン(Moriya Jutanugarn)が2打差の単独2位につけ、オーストラリアのキャサリン・カーク(Katherine Kirk)とスウェーデンのアンナ・ノードビスト(Anna Nordqvist)が5アンダーで3位タイに並んでいる。

 全米アマチュア女王のソフィア・シューバート(Sophia Schubert)は、プロの選手に交じって第1ラウンドで「68」という好スコアを記録して8位タイグループにつけた。前回覇者の田仁智(In Gee Chun、チョン・インジ、韓国)は、1アンダーの30位タイ、世界ランク1位の柳簫然(So Yeon Ryu、ユ・ソヨン、韓国)は4オーバーの86位タイと出遅れている。(c)AFP/Elspeth BURNSIDE