【9月15日 AFP】米大リーグ(MLB)のクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)は14日、ジェイ・ブルース(Jay Bruce)が延長10回に放った決勝打でカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)に3-2でサヨナラ勝ちを収め、チームの連勝記録を22に伸ばした。

 すでにア・リーグの最多連勝記録を樹立しているインディアンスはこの日、地元クリーブランド(Cleveland)のファンの前で数々のドラマを演出し、今回の連勝街道では初めてのサヨナラ勝ちを収めた。

 まず1-2で追いかけていた9回裏には、あと1ストライクで試合終了という場面でフランシスコ・リンドーア(Francisco Lindor)が、ロイヤルズの4番手ケルヴィン・ヘレラ(Kelvin Herrera)投手から左翼へ大飛球を放った。フェンスを直撃した打球はロイヤルズのアレックス・ゴードン(Alex Gordon)外野手の捕球を逃れ、代走のエリック・ゴンザレス(Erik Gonzalez)が一塁から一気に同点のホームを踏んだ。

 インディアンスはさらに、クローザーのコーディー・アレン(Cody Allen)が10回表を無失点で切り抜けると、その裏にはホセ・ラミレス(Jose Ramirez)がこの試合4本目の安打となる二塁打で出塁。そしてエドウィン・エンカーナシオン(Edwin Encarnacion)が四球を選んだあと、ブルースがサヨナラ二塁打を放った。

 1935年にシカゴ・カブス(Chicago Cubs)が打ち立てた21連勝を更新したインディアンスは、あと5連勝を記録すれば、1916年にニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)が達成した26連勝を更新してメジャー新記録を打ち立てることになる。当時のジャイアンツはその間に1試合の引き分けを挟んでいるが、この試合は正式な統計には含まれていない。

 インディアンスの先発投手を務めたジョシュ・トムリン(Josh Tomlin)が、「このチームは何があっても諦めない。全部アウトになるまでプレーする」とコメントすると、テリー・フランコナ(Terry Francona)監督も、「楽しい試合だった。雰囲気も最高で、まるでプレーオフのようだった」と語った。

 これで今月に入って15勝0敗としたインディアンスは、1か月間の連勝記録としては1991年6月のミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)と1977年9月のロイヤルズが達成した15連勝に並んでいる。(c)AFP