【9月15日 AFP】国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」の指導者だった故ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の息子で後継者と目されているハムザ・ビンラディン(Hamza bin Laden)容疑者が14日、シリアにおける「十字軍」およびイスラム教シーア派(Shiite)との「聖戦」に加わるよう世界中のイスラム教徒に呼び掛けた。

 ハムザ容疑者は14日、イスラム過激派の放送網を通じて録音日不明の音声を公開し「シリアの大義は世界中のムスリムコミュニティーの大義である」と述べた。

「シリアの人々が十字軍、シーア派、国際的な武力侵攻に抵抗できるようにするために、ムスリム――すべてのムスリム――は彼らと共に立ち上がり、彼らを支持し、彼らに勝利をもたらさなければならない」

「手遅れになる前にシリアの人々を支援するためには、迅速かつ真剣で組織化された運動を続け、気を緩めてはならない」

 20代半ばのハムザ容疑者は、2011年5月に米特殊部隊によって父ビンラディン容疑者が殺害されて以来、アルカイダの看板として活動している。

 米国は1月、ハムザ容疑者を「国際テロリスト」に指定している。(c)AFP