【9月15日 AFP】米ABCニュースは13日、スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官が、今夏の欧州への新婚旅行で政府専用機を利用させるよう求めていたと報じた。同長官は14日、誤った報道がされていると反論したが、再び批判の矢面に立たされている。

 ムニューシン氏は、今回の報道について、自身が個人旅行の旅費の公費負担を要求したことはないと主張。移動中に米国の安全保障にかかわる情報の通信手段を確保するための選択肢の一つとして検討されただけと強調している。結局、政府専用機が利用されることはなかった。

 ABCニュースによると、ムニューシン氏はスコットランド、フランス、イタリアへの新婚旅行に1時間当たり2万5000ドル(約300万円)の費用がかかる政府専用機を利用させるよう要求した。ムニューシン氏と妻で女優のルイーズ・リントン(Louise Linton)さんの結婚式にはドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領も出席している。

 先月には、ムニューシン氏のケンタッキー(Kentucky)州への訪問に同行したリントンさんが、インスタグラム(Instagram)に高級ブランドの服飾品を身にまとった自身の画像を投稿し、ユーザーから批判を浴びせられていた。

 また、皆既日食が米本土を約100年ぶりに横断した日と訪問日が同じだったことをめぐり調査が行われている。

 ムニューシン氏は、米金融大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)の元幹部で、かつてハリウッド(Hollywood)映画にも出資していた。(c)AFP