【9月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は14日、チームが結論を出してから自身の将来を決めるとしながらも、勝てないマシンに固執するつもりはないと警告した。

 世界王者のタイトルを通算2度獲得しているアロンソは、エンジンが不発のホンダ(Honda)を見限ってルノー(Renault)と手を結ぶとの臆測が駆け巡っているマクラーレンを去る可能性があるとして、シーズン開幕以降ずっとメディアを騒がせている。

 今季はリタイア続きで最高順位も6位止まりとなっているアロンソは、F1だけでなく他のシリーズなど「多くの選択肢」があるとする一方で、「とても良いニュースが入ってくる」と話した。

 アロンソは第14戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2017)の開幕を控えた記者会見で、「来季は何をするにしても勝ちたい。トップ10や15を争うようなシリーズにいるつもりはない」と語った。

「今は多くの選択肢を検討している。自分にとって唯一の優先事項はF1だから、他のシリーズに行くかどうか決める前にチームの結論を待つつもりだ。それと同時にチームには時間を与えたい。この3年間は一緒に苦労を重ねてきたし、チームには来季のマシンについて決める時間が必要だ。彼らが結論を出してから自分のことを決めていく」

 これらのコメントから、17日のシンガポールGP決勝を前にホンダを切り捨てるという根強いうわさをマクラーレンが実行に移せば、チームに残留するとほのめかしているとみられている36歳のアロンソは、モータースポーツ界の三大レースであるモナコGP(Monaco Grand Prix)、インディアナポリス500(Indianapolis 500)、ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)で「三冠」を達成するという、グラハム・ヒル(Graham Hill)氏に次いで史上2人目の快挙を夢に描いている。

 今年5月のモナコGPを欠場してインディ500に参戦したアロンソだが、来季は世界有数の市街地コースを走行する同GPに出場することを望んでおり、「F1に残るとしたら、来年は勝利への確信が持てることが条件だ。そうなれば大いに決断しやすくなるだろう。ポイントは失いたくないから、モナコには出場するつもりだ」と語った。

「F1が最優先で三冠は二の次だ。今はチームが決断するのを待ち、それから交渉に入る。僕のファンやモータースポーツファンにとって、2018年は素晴らしいシーズンになるだろう。計画は進行中で、とても良いニュースが入ってくるはずだ」 (c)AFP/Talek HARRIS