【9月15日 AFP】(更新、写真追加)北朝鮮は15日、同国から東の方向へミサイル1発を発射した。ミサイルは日本上空を通過し、太平洋(Pacific Ocean)に落下した。日韓両政府が発表した。安倍晋三(Shinzo Abe)首相は「断じて容認できない」と非難した。聯合ニュース(Yonhap News)によると、韓国軍は同日、日本海で弾道ミサイルの発射訓練を実施した。

 日本の全国瞬時警報システム(Jアラート、J-ALERT)によれば、ミサイルは日本時間15日午前7時6分ごろ、北海道から太平洋へ通過。報道によると、北海道の東約2000キロに着水した。

 韓国の国防省によると、ミサイルは平壌(Pyongyang)の空港付近から発射。約3700キロ飛行し、最高高度は770キロだった。距離、高度とも、先月末に日本上空を通過した北朝鮮の中距離弾道ミサイルの火星12(Hwasong 12)を上回っている。

 安倍首相は記者団に対し、北朝鮮のミサイル発射について「国連(UN)決議で示された国際社会の一致した平和的解決への強い意思を踏みにじり、再びこうした暴挙を行ったことは断じて容認できない」と非難。「北朝鮮がこの道をさらに進めば、明るい未来がないことを理解させなければならない」とも述べた。

 菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官はこれに先立ち記者会見で、「繰り返される北朝鮮による度を超した挑発行動を断じて容認できない」と表明。北朝鮮に対し厳重に抗議を行い、日本国民の強い憤りを伝えたと述べた。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)は11日、6回目の核実験を行った北朝鮮に対して、石油製品の輸出制限などを盛り込んだ新たな制裁決議を採択。北朝鮮はこれに反発していた。(c)AFP