【9月14日 AFPBB News】空気で膨らませるバルーン型の移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ(ARK NOVA)」が14日、東京都港区の東京ミッドタウン(TOKYO MIDTOWN)にお目見えした。クレーンで持ち上げ空気を送り込む設営作業に多くの報道陣が集まり、通行人が足を止め沿道から撮影する姿が見られた。

 アーク・ノヴァは、スイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル(Lucerne Festival)」と音楽事務所「カジモト(KAJIMOTO)」が東日本大震災の復興支援のために発案し、建築家の磯崎新(Arata Isozaki)さんと英国の彫刻家アニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)さんによってデザインされた。膨らませると、高さ18メートル、幅30メートル、奥行き36メートルのドーム状になり、約500人を収容できる。

 これまでにも、宮城県松島町、仙台市、福島県福島市で設営され、ワークショップやコンサートが開かれてきたが、被災地以外での開催は今回が初めて。震災から6年半を経て、記憶の風化を防ぐ願いが込められている。

 内部の一般公開は20日から24日、30日、10月1日。10月4日まではコンサートや上映会「ルツェルン・フェスティバル・アーク・ノヴァ2017 in 東京ミッドタウン」が開かれ、収益の一部が被災地復興に寄付される。(c)AFPBB News