【9月20日 CNS】中国・陝西省(Shaanxi)の西安交通大学(Xian Jiaotong University)の行政本館で8日、「中華人民共和国外国人永久居留身分証」の交付式が行われた。西安市の長期在住者や勤務者など15人の外国籍専門家のほか、同大学を含む外国籍専門家の雇用者側も交付式に出席した。

 外国人永住制度改革への重要な一歩として、中国では永久居留身分証の改革が進んでおり、永住を希望する外国人の資格や待遇を後押しする有効的な手段になっている。永久居留身分証は、金融、教育、医療、交通、宿泊、通信、仕事、税金や社会保険、財産登記、訴訟などの事務手続きを行う場合、単独で使用することができる。

 中国公安部は、2017年6月16日以後に中国の永住資格認定を許可した外国人に対し、2017年版の永久居留身分証を発行した。現在、西安市では82人の外国人が2017年新版への切り替え申請をしている。

 西安市(Xian)公安局出入国管理部門関係者によると、同部門は優秀な外国籍人材を招致するため、今年から出入国管理に関係する15件の新たな緩和措置を打ち出している。同市が自由貿易区をモデル地区にするための、全面的な改革・革新的措置でもある。主な内容は、外国籍の高度人材認定条件を全面的に緩和させ、永住を希望する外国籍人材が永住申請を行う際のハードルを下げると共に、中国にルーツを持つ外国籍者の長期滞在やマルチプルビザ政策の最適化、外国人留学生の起業政策の条件制限の緩和、高度人材ビザの申請拠点の拡大、手続時間の短縮化などだ。

 同部門は、今後も継続して関連事項の申請条件やハードルの緩和、申請ルートの円滑化、外国籍人材の出入国、居住に関係する改善措置を実行し、外国籍人材が住みやすい環境作りのために努力していくとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News