【9月14日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)、上海申花(Shanghai Shenhua)の呉金貴(Jingui Wu)監督が13日、同チームに所属するFWカルロス・テベス(Carlos Tevez)は太り過ぎだとして、コンディションを再び戻すまでは同選手を起用しないと語った。

 現在33歳のテベスは、上海申花と週給73万ユーロ(約9500万円)の契約を結び、世界最高クラスの高給選手となっていたが、加入後の成績はわずか2ゴールにとどまっているだけでなく、けがの影響で大半の試合を欠場している。

 また、過去にはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やマンチェスター・シティ(Manchester City)、ユベントス(Juventus)などを渡り歩いたテベスは、11月のシーズン終了後に中国を去る可能性をほのめかしたことでファンやメディアの怒りを買い、「Very Homesick Boy(重度のホームシック少年)」とのニックネームをつけられていた。

 脚のけがの治療のため、2週間にわたり母国アルゼンチンに戻っていたテベスは、帰国後に行われた10日の河南建業(Henan Jianye)戦で途中出場を果たすも、ピッチに上がる際にはファンからやじが飛んだ。

 同日の試合を1-2で落とし、翌11日に辞任したグスタボ・ポジェ(Gus Poyet)前監督の後を継いだ呉監督は、13日に上海紙・新聞晨報(Shanghai Morning Post)に掲載されたインタビューで「きょう、彼と戦術について話す機会をもったが、当面は彼を起用するつもりはない。フィジカル的に準備ができていない」と述べた。

「彼とグアリン(フレディ・グアリン<Fredy Guarin>)は2人とも太り過ぎだ。私はチーム、そして選手の責任を負わなくてはいけないんだ」

「100パーセントの状態でプレーできないのにピッチに立つなんて、そんなのはまったくもって無意味だ」 (c)AFP