【9月14日 AFP】(更新)ハリケーン「イルマ(Irma)」の襲来後停電が続いていた米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)近郊の老人ホームで13日、8人が死亡した。地元当局が発表した。リック・スコット(Rick Scott)州知事はこれを「理解し難い」出来事と呼び、州当局による徹底調査を指示した。

 地元紙サン・センチネル(Sun Sentinel)は検視当局の話として、亡くなった8人は71~99歳だったと伝えている。これによりフロリダ州でのイルマ関連死者数は20人となり、数百万世帯の停電が続く同州での電力復旧が緊急課題である実態が浮き彫りとなった。

 現場となったマイアミ北郊ハリウッド(Hollywood)の老人ホームでは、暑さが原因とみられる症状を示す患者が近くの病院に搬送され始めたことを受け、直ちに115人前後の入居者が避難させられた。病院関係者によると、搬送された患者の大半は呼吸困難や脱水、暑さに関連した症状を示していた。

 CNNテレビはハリウッド警察のトマス・サンチェス(Tomas Sanchez)署長の話として、空調が停止していたことが入居者の死亡につながった可能性があると報道。同署長は記者会見で、犯罪捜査が開始されたと発表した。(c)AFP/Leila MACOR