【9月13日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は12日、ハリケーン「イルマ(Irma)」が直撃したカリブ海(Caribbean Sea)にある海外領土の島々を訪問し、被災地支援の取り組みをめぐる批判を一蹴した。

 マクロン大統領が乗った航空機は、フランス領とオランダ領に分かれているサンマルタン(フランス名:Saint Martin、オランダ名:シントマールテン、Sint Maarten)島に到着した。同島ではイルマが去った後、略奪行為や無法状態が広まり、怒りの声が強まっている。

 これに先立ち、同じくカリブ海の仏海外領土グアドループ(Guadeloupe)に入ったマクロン大統領は、イルマが直撃した6日の数日前から、「第2次世界大戦(World War II)以来、最大規模の空輸」の準備を始めていたと釈明。「今は言い争う時ではない。通常の生活を取り戻させることが最大の優先事項だ」と述べた。

 また英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)外相も、英領のバージン諸島(Virgin Islands)とアンギラ島(Anguilla)を訪問する。英政府は救援活動と治安を強化するため、既に軍の要員997人を派遣している。映像は、サンマルタン島を訪問するマクロン大統領。(c)AFP