【9月13日 AFP】米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の北朝鮮分析サイト「38ノース(38 North)」は13日、北朝鮮が3日に実施した核実験について、爆発の規模が各国政府の推定をはるかに上回る約250キロトンだったとの見解を明らかにした。広島に投下された原爆の16倍超の規模だ。

 北朝鮮が水爆実験だったとする通算6回目で過去最大規模のこの核実験について、米地質調査所(USGS)は爆発に伴う揺れの規模をマグニチュード(M)6.3と発表。核実験の監視などを行う包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)とノルウェー地震観測所(NORSAR)も当初の発表値からM6.1に引き上げている。

 これらに基づき、ジョンズ・ホプキンス大の米韓研究所(US-Korea Institute)が運営する38ノースは爆発規模の推定値を「約250キロトン」に引き上げた。この爆発規模については「38ノースが(北朝鮮の)豊渓里(Punggye-ri)の核実験場で抑制可能と判断している最大値にも非常に近い」と指摘している。

 今回の核実験の爆発規模について、韓国政府は50キロトン、日本政府は160キロトンと推定している。1945年に広島に投下された原爆の爆発規模は約15キロトンだった。(c)AFP