【9月12日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP)に参戦するモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)は11日、負傷したバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)の代役として、第14戦アラゴンGPでマイケル・ファン・デル・マーク(Michael van der Mark、オランダ)を起用すると発表した。

 WGPの全カテゴリーを通して通算9度の総合優勝を誇る38歳のロッシは先月、練習中の事故で足を骨折。現在はリハビリに励んでおり、母国レースとなった今月10日の第13戦サンマリノGPに続き、同24日のアラゴンGPを欠場して10月の日本GPで復帰を目指している。

 125ccクラスとMoto2の経験を持つ24歳のファン・デル・マークは、事前テストを経ずにMotoGPクラスでデビューすることになり、ヤマハが発表した声明の中で「MotoGPのバイクに乗ったことがないので、自分にとっては完全に新しい経験だ」とコメントした。

 チーム代表を務めるリン・ジャービス(Lin Jarvis)氏は、「ライダーの代役を立てることは決して簡単ではない。バレンティーノ・ロッシの代わりともなればなおさらだ。しかし、マイケルは良い仕事をする資質も経験もすべて持っていると信じている」とすると、「バレンティーノがこの調子で回復を続け、できるだけ早期に再びYZR-M1のバイクに戻ることを望んでいる」と述べた。

 オランダ勢としては2005年のユルゲン・ファン・デン・グールベルク(Jurgen van den Goorbergh)以来のMotoGPライダーとなるファン・デル・マークは、現在総合3位につけるマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)とタッグを組むことになる。ビニャーレスは、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が優勝したサンマリノGPで4位に終わった。(c)AFP