【9月12日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は11日、史上最高額の金額を投じたブラジル代表FWネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の獲得は「フランスという国にとって素晴らしい」と語った。

 カタールによる豊富な資金力を持つPSGは今夏、25歳のネイマール獲得に2億2200万ユーロ(約288億円)を費やすと、直後には史上2番目の移籍金となる1億8000万ユーロ(約235億6000万円)で、今度はASモナコ(AS Monaco)でプレーする18歳のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)と契約を結んだ。

 レアル・マドリード(Real Madrid)やマンチェスター・シティ(Manchester City)も獲得に乗り出しているとみられていたエムバペとの契約は、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)をあざ笑うものだとして、スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長から怒りの声が上がった。

 しかし、12日にセルティック(Celtic)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)初戦を控えるPSGのアル・ケライフィ会長は、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)のインタビューの中で、ネイマール獲得はむしろ称賛されるべきだとの考えを示した。

 チャンピオンズリーグ優勝を「究極の目標」として設定しているアル・ケライフィ会長は、「ネイマールは世界的スーパースターだ」とした上で、「彼は国際的なブランド。みんなから『フランスやフランスリーグでは一体何が起きているんだ?』という声が上がっている。ネイマールがパリ・サンジェルマンでプレーしているのさ!」と語った。「サッカーに関心がない人でさえ、このことについて話しているよ」

「ギャンガン(Guingamp)で行われたネイマールのデビュー戦は計183か国で放送された。それはフランスリーグだけでなく、フランスという国にとって素晴らしいことだと思う」

「それに(ネイマールの加入は)チャンピオンズリーグにとっても良いことだ。優勝を争う力のあるチームが増えるのだからね。もちろん自分たちがすでにそのポジションにいると言っているわけではないが、新しいチームや野望を持ったチームがいるのは重要だ」 (c)AFP