【9月12日 AFP】2019年のラグビーW杯(Rugby World Cup 2019)に大勢の観客が詰め掛けるかどうか「不安視」されていることについて、ワールドラグビー(World Rugby)の責任者は11日、開催国である日本の誇りが大会を成功に導くだろうという見解を示した。

 2019年大会はアジア初開催となり、伝統的なラグビー大国以外の国で行われることになるものの、大会の統括責任者であるアラン・ギルピン(Alan Gilpin)氏は、スタジアムが大勢の観客でいっぱいになるだろうと述べた。

 シンガポールで開かれたアジア産業会議の会見で、ギルピン氏は「これはアジア初のW杯というだけでなく、伝統的なラグビー強豪国以外で行われる大会だ。高いハードルがあることは間違いない。ある程度の不安は浮上している。スタジアムは満杯になるのか?これまでのW杯と同レベルの観客動員数や大会運営が約束されるのか?答えはイエス、そうなる」と語った。

 大会の成功に向けて日本が「自ら重圧を背負っている」と話したギルピン氏はまた、全国12都市で6週間にわたり開催される大会の宣伝活動の準備をしている同国にとって、2017年は「重要な年」であると述べる一方で、2015年大会で日本代表が南アフリカに大番狂わせを演じたことで、そのための土台はすでに整っていると強調した。

「国家の威信が大会の大きな宣伝につながるので、われわれは6週間にわたりメディアの注目を集める必要がある。日本国民は母国の誇りを持って日本代表を応援しに来るだけでなく、地元でのW杯観戦に集まってくるだろう。彼らは素晴らしいスポーツファンであり、大きな大会にとって最高のファンだ」 (c)AFP