【9月11日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は10日、男子シングルス決勝が行われ、大会第28シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)は3-6、3-6、4-6で第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に完敗し、四大大会(グランドスラム)初優勝はならなかった。

 南アフリカ勢として1965年のクリフ・ドリスデール(Cliff Drysdale)氏以来となる同大会ファイナリストになった世界ランク32位のアンダーソンだが、1981年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)を制したヨハン・クリーク(Johan Kriek)氏に次いで同国出身のグランドスラムチャンピオンになることはできなかった。

 ヨハネスブルク(Johannesburg)出身で現在は米フロリダ(Florida)州在住のアンダーソンはこの日、ナダルの11本に対し自身は40本のアンフォーストエラーを犯し、一度もブレークポイントを握ることができないまま試合時間2時間27分で屈した。

 今大会がグランドスラム通算34回目の出場となったアンダーソンは試合後「ラファ、僕たちは同い年だけど、いつも君のことを見上げてきたよ」とすると、「対戦できて光栄だった。君は僕たちのスポーツにおける偉大な大使だからね」と世界ランク1位の対戦相手をたたえた。

 一方、2014年のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2014)以来となるハードコートでのタイトルを手にしたナダルは、自身のサービスゲームでわずか15ポイントしか落とさず、ネットポイントも16本すべてをものにした。(c)AFP/Dave JAMES